高校生交換留学促進事業:R5年度事業報告(アメリカ・ハワイ州)

令和5年度事業実施内容

令和5年度は、令和6年(2024年)1月の約1週間、北海道からハワイ州へ道立高校等の生徒を派遣し、令和6年(2024年)2月の約1週間、北海道においてハワイ州からの留学生を受入する交換留学プログラムを実施しました。
北海道からハワイ州へ派遣された5名の高校生は、現地においてワイパフ高校へ通学して、ハワイの高校での学校生活やホームステイを経験することができました。
ハワイ州の高校から北海道の学校を訪問した5名の留学生は、受入校である北海道登別明日中等教育学校において交流を行い、初めての「雪」も体験しました。

派遣事業概要(北海道側留学生)

国・地域: アメリカ・ハワイ州
留 学 先 : ワイパフ高校(州立高校)
渡航期間: 令和6年(2024年)1月14日(日)~22日(月)
     (現地滞在期間:1月14日(日)~21日(日)の約1週間)
参加対象: 道立高校1、2年生及び道立中等教育学校生4、5年生
参加人数: 5名
     (北海道札幌琴似工業高等学校、北海道室蘭栄高等学校、北海道登別明日中等教育学校、
      北海道名寄高等学校、北海道釧路湖陵高等学校)
参加費用: 航空券代、ホームステイ料他 実費
補 助 金: 航空券代の一部補助(一人上限10万円)

【募集終了】派遣生徒募集リーフレットはこちら→ R5ハワイリーフレットサムネイル.png

派遣事業の様子

受入事業概要(ハワイ州側留学生)

留学生在籍校 : アメリカ・ハワイ州の州立高校(ワイパフ高校)
受 入 校 : 北海道登別明日中等教育学校
受入期間: 令和6年(2024年)2月3日(土)~11日(日)の約1週間
留学生数: 5名
備  考:留学生は、受入校の生徒の家庭にホームステイ

受入事業の様子

令和5年度事業報告書

事業に参加した高校生及び引率教員による研修報告書及びアンケート結果です。

・令和5年度(2023年度)事業報告書  R5ハワイ報告書イメージ(サムネイル).png  click
・令和5年度(2023年度)参加者アンケートから見える事業効果 ホストファミリー出迎え(R5派遣).JPEG click

過去の報告書はこちらから

派遣事業の様子

1日目 出発

1月14日(日)

5名の高校生が全道から集まり、1週間共に留学をする仲間と初めて顔を合わせます。新千歳空港にて出発式に参加し、引率者とともに羽田空港経由でダニエル・K・イノウエ空港(ホノルル空港)に向けて出発しました。
ハワイに到着すると、北海道からの留学生をホストしてくださるワイパフ高校に通う生徒とその家族があたたかく迎え入れてくれました。

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いってきます!              ホストファミリーが歓迎の「レイ」をかけてくれました

2日目 ハワイ州の高校生との体験活動

1月15日(月)

Martin Luther King Jr. Day(キング牧師記念日)でアメリカの祝日であったこの日は、留学先のワイパフ高校の生徒と共にマカプウ・ポイント・ライト ハウス・トレイルへハイキングに行きました。
英語で会話をしつつ、爽やかな青空と美しい海を眺めながらマカプウ灯台を目指して散策道を歩きました。

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絶景とともに               運動してお腹がペコペコ!ランチ、たくさん食べました

3~6日目 ハワイ州の高校に通学

1月16日(火)

留学先の学校であるワイパフ高校への通学初日は、北海道からの留学生は、学生証の発行手続きをして同校生徒の一員となったあとに、同校生徒と共に授業に参加しました。
歓迎セレモニーも開催され、大勢の生徒の前で緊張しつつも、北海道からの留学生は、1人ずつ自分や自分の学校について、パワーポイントを用いて英語で説明し、ワイパフ高校生からも歓迎を受けました。

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クイズを交えての自己紹介         校長先生からの歓迎挨拶

1月17日(水)~19日(金)

同校ホスト生徒と共に、日本語、心理学、物理、芸術、音楽などの授業のほか、フラダンス、ウクレレなどのハワイならではの授業にも参加しました。放課後は、クラブ活動に参加する日もありました。

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日本語を勉強しているワイパフ高校生と   環境科学の授業。英語で内容を理解するのは難しい!

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フラに挑戦!               初ウクレレでも、みんなが優しく教えてくれました

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調理実習でアイシングクッキー作り     リボンを使ってハワイ文化の「レイ」作りに挑戦!

7日目 Goodbye Dinner

1月20日(土)

北海道からの留学生は、ホストファミリーと共にそれぞれで観光などに出かけた後、お別れのディナーに招待されました。
ポケやカルアピッグなどのハワイ料理が振る舞われるなか、ホストをしてくれたワイパフ高校の生徒、ホストファミリーに向けて感謝の気持ちを伝え、別れを惜しみました。
1週間という短い間でしたが、ワイパフ高校のホストファミリーの皆さんは我が子同然で接していただき、たくさんの思い出ができました。明日には、北海道に帰らなければなりません。

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Mahalo(ありがとう)!          ケーキにはAloha, come back soon!の文字が

8日目 帰国

1月21日(日)~22日(月)

北海道からの留学生は、帰国のためにホストファミリーと共にダニエル・K・イノウエ空港(ホノルル空港)に集まりました。
あっという間の1週間、「まだ帰りたくない」「今度は北海道に遊びに来てね」「SNSでつながり続けようね」など、英語と日本語で言葉を交わし、後ろ髪を引かれながらの涙の別れとなりました。

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また来るね                最後は笑顔で

派遣事業・令和5年度事業参加者からの声

事業実施後のアンケート及び報告書から、令和5年度(2023年度)の派遣事業参加者の声を一部ご紹介します。

参加生徒から

留学先の高校では、ハワイならではのユニークな授業内容を体験でき、この留学プログラムの魅力だと感じました。
ホームステイでは、ホストファミリーが私を常にもてなそうと、様々な食事や場所を経験させてくれました。
留学をしてみて、テストや教科書で理解していたつもりだったが、実際に外国に行き、その重要さに気づきました。もっと英語を頑張りたい、たくさんの国の文化を知りたい、色々な国の人と関わりたいと強く思いました。

引率教員から

今回の引率で得たものとしては、言語学習は、実技科目としての性質が強いと改めて実感させられ、帰国後の授業に大きな影響を与えました。
引率をきっかけに、北海道の高校生が留学したハワイの高校と勤務校とでオンライン交流をすることになりました。点で終わらせるのではなく、その後の展開につなげていくことができれば、と考えています。
海外から留学生を受け入れる側にも、大きな学びがあると気づきました。勤務校の生徒には、海外へ行くことだけでなく、日本での受入も含め、様々な国際交流事業への参加を勧めたいと思います。
 

派遣事業・次回の参加者に向けてのメッセージ

派遣事業に参加した生徒から、次年度の派遣事業参加者に向けてのメッセージです。

・英語のスピーキングに自信がなくても現地の人はちゃんと聞いてくれるので、心配しないで英語を話してみてください。間違っていても最後まで話してみることで自信はつくので、まずはたくさん話すことが大事です。
・留学するための事前準備として、英語の映画をみて、英語に耳を慣れさせた方がいいと思います。
・英語に少しづつ慣れていけばとても楽しい1週間になります!自分が新たなことに挑戦するための勇気が得られると思います!

留学する高校生のための寄附について(北海道立学校ふるさと応援事業)

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今回の派遣事業では、地域企業、個人からのふるさと納税による寄附金を財源に、渡航費用の一部補助を実施しました。
北海道の高校生のグローバル人材の育成に期待し、ふるさと納税によりご支援を賜りました皆様には、心から感謝を申し上げます。
次世代の高校生へ高校生交換留学事業の参加費用の一部補助を継続していくためには、今後も継続した寄附が必要となります。
「北海道立学校ふるさと応援事業」については、ふるさとチョイスなどのサイトを通じて他のふるさと納税と同様に寄附をすることができますので、寄附への御協力よろしくお願いいたします。

 詳細についてはこちらからご覧ください

受入事業の様子

1日目 留学生来道

2月2日(金)~3日(土)

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2月2日(金)にハワイを出発したワイパフ高校の5名の留学生と同校引率教員が、2月3日(土)に新千歳空港に到着しました。
常夏のハワイと極寒の北海道。対極の環境に足を踏み入れた留学生が、北海道の寒さに適応できるのか心配していましたが、そんな心配もよそに元気いっぱいに北海道に来てくれました。

 

 

2日目 札幌雪まつり見学・ホストファミリーとの対面

2月4日(日)

本日は、札幌大通公園で開催される札幌雪まつりの初日。ハワイ州からの留学生のほとんどは、人生で初めての雪を体験することになりました。
そして、1月に実施した派遣事業でハワイを訪問した北海道の留学生のうちの4名もハワイからの留学生に会うために札幌に集まってくれました!万全の防寒対策をして、一緒に大雪像や雪の滑り台を楽しみました。
その後、ハワイ州からの留学生は、今回の受入事業の受入校である北海道登別明日中等教育学校の生徒とその家族のホストファミリーと合流しました。

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迫力満点の大雪像前にて          雪遊びで大はしゃぎ

3~7日目 受入校へ通学

2月5日(月)~9日(金)

ハワイ州からの留学生は、いよいよ北海道登別明日中等教育学校に登校します。学校では、建物の違い、部活動の文化などハワイとの違いが新鮮だったようです。ホームステイ先では、食事がおいしいと留学生に好評でした。
また、放課後には、同校のホスト生徒と共にスケートにも行きました(実は、ハワイにもスケート場はあるようです!)。Team北海道 VS Teamハワイの熱きスケート対決は…Teamハワイに軍配が上がりました!!

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Welcome to 登別明日!          授業では質問攻めにあっていました

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作法室に興味津々    今回ホストをしてくれた北海道登別明日中等教育学校の生徒たち

8日目 ホストファミリーと共に

2月10日(土)

ハワイ州からの留学生は、スキーや温泉、文化施設の見学など、各留学生のホストファミリーと共に北海道を満喫する休日を過ごしました。

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パウダースノーでスキー&スノボ      寒いけど幻想的でとてもきれいでした

9日目 留学生帰国

2月11日(日)

ハワイ州からの留学生は、午前中は、ホストファミリーとの最後の時間を過ごし、午後、帰国のためにホストファミリーと共に新千歳空港に集まりました。
「雪遊びが楽しかった」「北海道の気候が好き」「食べ物がおいしくて帰りたくない」など、1週間で北海道が大好きになってくれたようです。また、北海道登別明日中等教育学校の生徒やホストファミリーとの交流を通じて「日本語を勉強するモチベーションが高まった」との声も聞かれました。
留学生とホスト生徒とは、涙ながらに別れを惜しみ、ホストファミリーからも「もううちの子の一員なので、ハワイに帰らせたくない」「またいつでも遊びにきてほしい」などの声が聞かれ、ホストした留学生との間に特別な絆が生まれたようです。

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今度はハワイに行くからね         いつでもまた北海道に来てね

 

今回、ハワイ州からの留学生を学校で受け入れてくださった受入校の北海道登別明日中等教育学校、ご家庭で受け入れてくださったホストファミリーのみなさん、誠にありがとうございました。

 

受入事業・令和5年度事業参加者からの声

事業実施後のアンケート及び研修報告書から、令和5年度(2023年度)の受入事業参加者の声を一部ご紹介します。

受入家庭の保護者から

・短い期間ですが、楽しい経験がお互いにできたと思います。思うよりも負担は少なく、家族での変化も楽しいので、あまり色々なことを気にせず受け入れてみると楽しいと思います。
・自分も英語を改めて学び直そうと思うなど、家族の変化を感じました。
・我が家の子ども達とも仲良くなり、帰国後も連絡を取り合っていました。短い期間だったが、とても良い経験だった。

受入校から

・1週間という限られた期間ではありましたが、英語力の向上はもちろん、コミュニケーションを図る主体的な態度や異文化理解、違いを受け入れる態度など特に内面的な変化が見られました。
・受入事業終了後、留学生が参加したクラスでは、留学希望者が増えるなど、海外留学に興味を持った生徒が多くなりました。

受入事業・次回の参加者に向けてのメッセージ

留学生のホストファミリーをした家庭の生徒から、次年度の受入事業参加者に向けてのメッセージです。

・ホストする留学生とは、ぜひ積極的に会話をしてください!
文化の違いはあるけど、そこもホストファミリーになる上での経験なので、温かい目で見守ることが一番受け入れる上での大事な事だと思います。

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