竪穴群ニュースNo.2
北海道史跡「シブノツナイ竪穴住居跡」の新しい調査
平成26年度から平成29年度にかけて、北海道立埋蔵文化財センターが行った調査によって、シブノツナイ竪穴住居跡について新たな発見があり、調査結果がまとめられましたので、このページでその成果を紹介します。
シブノツナイ竪穴住居跡とは
シブノツナイ竪穴住居跡は、紋別郡湧別町川西に所在し、オホーツク海に面した東側のセンサイ川、西側のシブノツナイ湖に挟まれた標高4mから5mの平坦地に位置しています。遺跡では、大きさが2mから11m、深さ0.3mから1mの方形や円形の窪み(竪穴)があちこちに分布している状況を見ることができます(写真1)。数多くの竪穴が良好な状態で保存されていることから、昭和42年3月17日に北海道史跡に指定されました。
過去、昭和38年と昭和41年に調査が行われています。5基の方形竪穴の発掘調査が行われ、測量調査によって約500基の竪穴の分布が確認されました。調査結果から、擦文時代の竪穴を主体とする遺跡であることが確認されました。しかしこれ以降、調査は行われておらず、遺跡の内容については断片的な情報に限られていました。
新しい調査の内容

写真2 測量調査状況 写真3 発掘調査状況
調査の成果
これから
調査成果に関心を持たれた方は、下記の報告書をご覧下さい。報告書は北海道立埋蔵文化財センターや北海道立図書館などで見ることができます。
北海道立埋蔵文化財センター 2016 「重要遺跡確認調査報告書」第11集
北海道立埋蔵文化財センター 2017 「重要遺跡確認調査報告書」第12集
北海道立埋蔵文化財センター 2018 「重要遺跡確認調査報告書」第13集
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