令和6年度(2024年度)実施の所在調査
令和6年度(2024年度)に北海道内で実施された所在調査は74市町村・147件で、内訳は北海道教育委員会によるものが71件、市町村教育委員会によるものが76件(うち権限市3件)でした。確認された包蔵地は87地点です。
管内別では十勝とオホーツクで調査面積が大きく、原因別では農業関連事業が調査面積全体の約85%を占めています。農業基盤整備では広い範囲が所在調査の対象となることが多く、十勝・オホーツクでは調査1件あたりの面積も他の管内と比べて大きくなっています。結果として、農業関連事業の集中する地域では所在調査の面積も大きくなる傾向があります。
所在調査の結果、計画中の工事が埋蔵文化財に影響を与える可能性があると判断された土地は329.05haでした。これは、全所在調査面積の4.9%にあたります。
令和6年度(2024年度)実施の試掘調査
令和6年度(2024年度)に北海道内で実施された試掘調査は39市町村・85件で、内訳は北海道教育委員会によるものが30件、市町村教育委員会によるものが55件(うち権限市17件)でした。確認された包蔵地は58地点です。
管内別では根室での調査面積が突出して大きく、胆振・石狩と続きます。原因別ではガス・電気・水道によるものが全体の約半分を占めます。根室でもガス・電気・水道を原因とした調査が約95%を占めますが、石狩では宅地造成が、胆振では土砂採取がそれぞれ調査原因の主体を占めます。
試掘調査の結果、埋蔵文化財保護のための取扱いが必要であると判断された土地は16.85haでした。これは、全試掘調査面積の約12%にあたります。