令和4年度(2022年度)全国学力・学習状況調査を分析し、北海道版結果報告書として取りまとめました。
本報告書は、教科に関する調査と質問紙調査の結果について、全道や管内・市町村の状況を分析し、改善の方向性を示すとともに、教育委員会や学校等の参考となるよう、授業改善例や特色のある取組事例を掲載しています。
本道の状況は、小学校の全ての教科で全国平均との差が縮まるとともに、小学校の理科、中学校の国語と理科の3教科で全国平均とほぼ同水準となるなどの改善の傾向が見られますが、全ての教科で全国平均に届いていない状況にあり、目的や条件に応じて、理由や根拠を示したり、自分の考えを筋道を立てて説明することなどの思考・判断・表現に関し課題が見られるとともに、授業以外で勉強をする時間が短く、SNSや動画視聴、ゲームをする時間が長いなどの傾向が見られることから、ICTの効果的な活用を含めた主体的・対話的で深い学びの実現に向けた組織的な授業改善や、望ましい学習習慣・生活習慣の定着に向けた家庭や地域との連携などの取組を一層充実させる必要があると考えています。
道教委では、本道の全ての子どもたちが、社会で自立するために必要な学力をしっかりと身に付けることができるよう、学校、家庭、地域、行政が一体となった学力向上に向けた取組の一層の推進に努めてまいります。
教育関係者や保護者の方々はもとより、広く道民の皆様には、本道教育の推進に向け、引き続き深い御理解と御支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
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