空知管内教育実践表彰
「空知管内教育実践表彰」とは、空知管内における、学校教育、社会教育の実践研究活動等において、その実績が顕著な個人及び団体を表彰し、もって管内の教育振興に寄与することを目的としております。
このページでは、令和6年度に受賞された団体・個人の皆様を紹介させていただきます。
学校表彰
岩見沢市立志文小学校
長年にわたり、創造力・実践力に富んだ人間性豊かな子の育成を目指し、問題解決能力や物事をやり抜く力等、子どもたちが未来をよりよく生きるために必要な資質・能力を育む教育の推進に努めている。
特に、学校運営協議会を中心に、地域が参画した特色ある教育活動や地域学校協働活動を充実している。また、総合的な学習の時間における地域学習やキャリア教育等、地域の資源や人材を活用した豊かな学びが展開され、「地域で学び、認められ輝く子ども」の育成に大きな成果を上げている。
また、防犯を含む生活上の安全教育について、中学校区の児童生徒(岩見沢市立清園中学校・メープル小学校・志文小学校)、地域住民及び行政が協働・連携し、「地域安全マップ」の作成や防犯教室等の実施を通して、児童生徒の「危険回避能力」及び「危険判断能力」を育成するとともに、「犯罪を起こさせにくい環境づくり」を構築した実践は高く評価されている。
北海道滝川工業高等学校
本校は、長年にわたり、健やかな身体と強い意志、確かな学力と豊かな心、創造的な技術能力と勤労の態度の育成を目指し、社会的・職業的自立に向けて必要となる資質・能力を身に付け、持続可能な社会の実現に努める態度を育むよう地域に根ざした教育活動に取り組んでいる。
特に、高校生が開発・作成したプログラミング教材を活用した小中学校における出前授業を通して、ロジカルシンキング等、教育に必要な素地を持った子どもを数多く育成する画期的な取組を進めている。
また、「micro:bit」を活用したプログラミングのイベントを開催したり、中学校でたたら製鉄の体験学習やものづくり教室を開催するなど義務教育段階から工業教育に対する理解と興味・関心を深めさせており、その実績は地域や連携先からも高く評価されている。
教職員表彰
岩見沢市立日の出小学校 教諭 辻 啓吾
昨年度まで研究部主任としての役割を果たし、空知管内道徳教育推進リーダーとしても卓越した業績を上げており、主体性をもった教育者としての資質を備えている。
研究部主任として、全教職員が校内研究に協働して取り組むことができるよう、既存の考え方に囚われず、研修方法を工夫するなど、校内研究の充実に貢献した実績は大きい。
また、道徳教育推進リーダーとして、本校の現状を的確に捉え、輪番で授業を担当する「ローテーション道徳」を取り入れるなど、全教職員の道徳科の指導力の向上を図るとともに、学校全体の道徳教育の充実に尽力している。
常に主体性をもって行動し、周囲の教職員や児童に良い影響を与えている。
また、今年度については、教務部主任として教育課程を改善し、教育活動の質を高める改革を行い、教職員の意識改革に大きな成果を上げている。
滝川市立滝川第三小学校 教諭 會田 佳奈子
令和6年度効果的かつ効率的な巡回指導の実施に向けたモデル構築事業に係る巡回指導リーダー教員として、巡回校である滝川市立滝川第一小学校及び滝川市立江陵中学校において一人一人の児童生徒の特性を踏まえた適切な巡回指導を実践し、成果を上げている。
また、巡回校や連携校(滝川市立東小学校)の教職員に対する研修にも熱心に取り組み、滝川市全体の通級指導の指導方法や校内体制づくりの工夫改善に大きく寄与している。
さらに配置校の滝川市立滝川第三小学校においても、他の通級指導担当教員に適確な指導助言を行い、組織的な通級指導体制づくりに寄与している。
一人一人の児童に対しても深い愛情のもと接することができ、通常の学級の担任とも情報共有を欠かすことなく適確な指導助言を行い、校内の教職員に信頼される存在となっている。
北海道岩見沢緑陵高等学校 教諭 鈴木 健之
令和3年度に着任以来、商業科及び情報科教諭として、ICTを活用した校務の効率化や教育の質の向上に取り組み、学校全体のICT環境整備や教員のスキル向上等、校務DXを推進するとともに、誰もが取り組むことができる基本的なICTを活用して創意工夫ある教育活動を展開している。
また、全道の教職員を対象とした「校務系ICTワークショップ」において、自ら開発したGoogleフォームを用いた保護者欠席連絡システムと、そのシステムを電子欠席黒板と連動させる仕組みを紹介するなど、空知管内は元より全道に校務DXを推進し、単なる技術的な革新に留まらず、教職員の意識改革や教育現場全体の働き方改革にも大きな影響を与えており、その実践は高く評価されている。
社会教育表彰
浦臼剣道連盟
浦臼剣道連盟は、昭和34年の設立以来、青少年剣士の育成や礼節の大切さなど心と体の健全な育成に努めるとともに、広域での練成会の開催などによる指導者育成・地域密着型の大会運営を通じた剣道の普及と発展にも寄与している。
特に、令和6年度で29回目の開催となる「B&G財団会長杯争奪剣道大会」などを継続的に開催することで、近隣地域の青少年剣士の交流と技術向上を推進し、地域のお祭りに合わせて開催する「祭典奉納剣道大会」は、地域に愛される活動となっている。
さらに、伝統文化としての剣道を外国人留学生が理解するための受入授業や地域行事へ参加する活動にも積極的に協力することで、地域住民との相互理解や協力体制が図られているほか、中体連の剣道大会には永年参加しており、浦臼町における部活動の地域移行のモデルケースとなっている。