取材レポート③~「読み聞かせボランティア」寿都町~
今回で3回目になる後志教育局社会教育指導班の朝の読み聞かせ活動の取材。今回は寿都町で子どもたちへの読み聞かせ活動を行ってる方々の取組を紹介します。寿都町の読み聞かせボランティアの特徴は、教育委員会のCS(コミュニティ・スクール)コーディネーターが中心となって読み聞かせボランティアの組織運営や活動を計画的に行っているところです。
取材レポート
取材日:令和5年9月12日(火)
場所:寿都町立寿都小学校
7:55 寿都小学校到着、この日は朝から大雨でした。そんな中でも前田校長先生は児童を出迎えるため、傘をさして校門の前にいらっしゃいました。玄関で出会った子ども達に元気な声で「おはようございます」とあいさつをしていただきました。前回の東陽小学校の時同様、子どもたちの元気な声を聞いて私たちのやる気も上がります。
8:00 校長室へ。CSコーディネーターの浦中氏と読み聞かせボランティアの方2名とあいさつ、すぐに朝の読み聞かせ活動が始まるということで1、2年生教室へ
8:05 読み聞かせスタート
【朝の読み聞かせの様子】
1年生教室では、子どもたちを集めて絵本を直接見せながら読み聞かせを行っていました。2年生教室では、実物投影機を用いてテレビに絵本を映しながら読み聞かせをしていました。校長先生いわく、「コロナ禍でもソーシャルスキルディスタンスを取りながら子どもたちへ読み聞かせを継続するために実物投影機を使って読み聞かせを行っていたんです。絵本が見やすいと子どもたちに好評なので現在も続けています」と教えてくださいました。
第1学年の様子 ~絵本に集中してお話を聞いています~
第2学年の様子 ~絵本が映し出されているテレビ画面に集中しています~
おまけ ~ろう下にCSの取組である「ぐるっと寿都(遠足行事)」の様子が紹介されていました~
読み聞かせボランティアの方への取材
今回もお忙しいなか、ボランティアの2名の方が取材に応じてくれました。本当にありがとうございました。
前田校長先生、浦中CSコーディネーター(以下、コーディネーター)も交え1時間近く取材活動をさせていただきました。
寿都町の小学校でボランティアによる読み聞かせが始まったのはおよそ20年前とのこと。当時の学校の先生から「ぜひ保護者の方々に読み聞かせをやってほしい」という要望があり始まった取組とのことでした。
現在は、読み聞かせとブックトークを寿都小と潮路小で行っており、先生方からの要望はコーディネーターが聞き取り、ボランティアの方はテーマに沿った本を選ぶようにしているとのことでした。
今回お話を聞く中で、コーディネーターの存在がとても大きいとおっしゃっていました。寿都町の読み聞かせボランティアは11名ほどいらっしゃるようですが日程調整や担当の割り当ては全てコーディネーターが行っているそうです。都合が悪い場合の他のボランティアへの連絡調整もコーディネーターが行うため、ボランティアの方々は絵本を読むことに集中できるとのことでした。
ボランティアに参加している人も気持ちよく活動できており、とても良い環境で朝の読み聞かせ活動が行われていることがわかりました。
【今後の展望】
野上さんからは「読み聞かせを通して、読解力や学習する習慣を身に着けてほしい」という思いを語ってくれました。また、自身の知り合いや友だちを読み聞かせボランティアに誘った際「とても楽しかった。子どもたちの笑顔がうれしかった」と言ってもらえたことがとても心に残っており、これからも頑張りたいとおっしゃっていました。
もう一人、星さんからは9月9日のブックフェスティバルのお話が聞けました。その中で「会場で小学生が「読み聞かせのおばさんだ」と言ってくれた。そういうつながりができるのも地域でボランティアをする良さだと思う」とのこと。これからもできる範囲で長く活動を続けていきたいとおっしゃっていました。
寿都町教委育委員会で随時、読み聞かせボランティアを募集しているとのことです。経験は不問で、やりたいときにやりたいだけでるとのことでした。
ご希望がある場合は、寿都町教育委員会までお問合せください。
後志教育局社会教育指導班 |
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TEL:0136-23-1985 |