後志の読書推進取材レポート~「わくわくブック隊」共和町~

取材レポート②~「わくわくブック隊」共和町~

今回は共和町立東陽小学校で絵本の読み聞かせ、学校図書館の本の紹介や整理などを行っている「わくわくブック隊(以下、ブック隊)」の活動を紹介します。私たち社会教育指導班がブック隊の存在を知ったのは共和町の教育委員会訪問の時でした。コミュニティスクールの取組をまとめた資料の中に、ブック隊の読み聞かせ活動が紹介されていました。教育委員の方も「ブック隊の方はとても意欲的に読み聞かせなどの活動をしてくれている」というお話もあり、その活動を取材させていただくことにしました。

取材レポート

取材日:令和5年7月10日(月)
場所:共和町立東陽小学校
7:50 東陽小学校到着、校門の前で児童を出迎えていた校長先生へのごあいさつに向かいます。校長先生はとても暑い中、登校してくる児童を元気に出迎えていらっしゃいました。
8:00 校長室でブック隊の2名の方へ取材をさせていただきました。詳細は後述します。
8:15 1~6年生の教室で読み聞かせスタート

【今回の活動内容】
この日は、ブック隊が「夏休みにおすすめしたい本」について児童と対話しながら絵本のポイントを伝えたり、読み聞かせしたりする「ブックトーク」の活動が行われました。

【読み聞かせの様子から感じたこと】
取材をさせていただき真っ先に思ったのがブック隊と児童との人間関係ができていることです。児童は問いかけに元気に答えたり、うなずいたりしていました。とても穏やかな雰囲気の中で読み聞かせの活動が行われているのを感じました。先生方もブック隊に安心して児童を任せている様子でした。そして何より、ブック隊の皆さんがとても楽しそうに読み聞かせをしているのが印象的でした。

第1学年の様子 ~本の紹介を真剣に聞く児童たち~

読み聞かせの様子①

第4学年の様子 ~ブックトークで紹介した本の読み聞かせ~

読み聞かせの様子②

第5学年の様子 ~ブック隊の方がおすすめする本を紹介しています~

読み聞かせの様子③

ブック隊では読み聞かせだけでなく、本や読書に関するさまざまな活動を朝の10分間で行っているそうです。
8:25 読み聞かせ活動終了、ブック隊はお仕事をしている方がほとんどのため、8:30には全員が学校を後にしていました。東陽小学校の教頭先生は「限られた時間を有効に使って活動を終えてくれるのがありがたい。先生方にも好評です。」とおっしゃっていました。

わくわくブック隊のメンバーへの取材

子育て、仕事でお忙しい中、読み聞かせの前に2名の方が取材に応じてくれました。本当にありがとうございました。
ブック隊の立ち上げは約5年前、創設当初は4名で活動をスタートしたそうです。
本が好きな子も、苦手な子も「読んでもらって楽しい」時間を過ごしてほしいと、月1回の絵本の読み聞かせを行っていましたが、コロナ禍で学校での読み聞かせができなくなり、ブック隊として何か子どもたちが喜ぶようなこと、楽しめるようなことはできないかと、おすすめの本の紹介や、児童会の図書委員と協力して動画による絵本の読み聞かせ、本の福袋などの企画を行ったそうです。

ブック隊紹介

他にも、「しおり」をおみくじにした「図書おみくじ」は児童にも大人気でお正月企画の恒例となっており、本に興味をもつきっかけ作りや、モチベーションアップにつながっているそうです。近年は共和町生涯学習センターと連携しており、絵本をブック隊として長期間貸し出してもらえるようになったとのことでした。
現在は7名とメンバーは増えましたがブック隊の活動をより広く知ってもらおうと、この夏休みには初めての試みとして、親子で参加してもらう「夜のちょっとこわいはなし会」を行う予定で、今後もブック隊員は随時募集しているとのことです。
設立当初からのメンバーの方は「学校や図書担当の先生と思いを共有しながら活動できているから私たちも本当に楽しく活動できている。読み聞かせのたびに届く子どもたちからのメッセージは本当に励みになる。コロナの数年間でできなかった活動や企画を改めて今年たくさんやりたい。」と熱い思いを話してくださいました。わくわくブック隊の皆さん、本当にありがとうございました。

お礼のメッセージ

わくわくブック隊では東陽小学校の児童のために一緒に読み聞かせをやってくれるメンバーを募集しているとのこと。ご興味のある方は後志教育局社会教育指導班までご連絡ください。

【問い合わせ先】
後志教育局社会教育指導班
TEL:0136-23-1985

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