後志の読書推進取材レポート~「読み聞かせボランティア」小樽市~

学校紹介(小樽市立稲穂小学校)

稲穂小学校写真

~ 学校の紹介 ~
 明治28年稲穂尋常高等小学校として開校し、昭和44年には富岡小学校と平成28年には色内小学校の一部と統合して現在に至ります。校区には、小樽駅や官公庁、病院、ホテル、大型スーパー、商店街をはじめ、小樽運河や歴史的建造物などの観光名所を有する小樽市の中心地にある学校です。
(稲穂小学校ホームページより引用)

取材レポート⑦~小樽市立稲穂小学校図書ボランティア~

 後志教育局社会教育指導班では今年度、後志管内を5つのエリア(山麓・岩宇・南・北・小樽)に分けて、学校と連携した読み聞かせ活動を行う方々の取組や活動を取材し、紹介してまいりました。5回目となる今回は、小樽市立稲穂小学校で読み聞かせ活動を行っている図書ボランティアの皆さんの活動を紹介します。
 この「図書ボランティア」は稲穂小PTAのサポート部の活動の一環として行われており、現在は18名で活動をしているとのことです。

取材レポート

取材日:令和6年(2024年)2月26日(月)
場所:小樽市立稲穂小学校
8:10 稲穂小到着、校舎の前では遠藤隆典校長先生が子児童たち出迎え笑顔でお話をしていました。
8:15 図書室で図書ボランティアの方々が読み聞かせに行く前の準備をしていました。今日は4年生と5年生の教室で読み聞かせを行うとのことでした。
8:20 読み聞かせのため教室へ移動
8:25 読み聞かせスタート

第4学年の様子① 

読み聞かせの様子①

第4学年の様子②

読み聞かせの様子②

第5学年の様子①

5-1読み聞かせの様子

第5学年の様子②

5-2読み聞かせの様子

~読み聞かせを聞いている児童の様子~

 稲穂小学校はオープンスペース型教室(教室同士の仕切りがない)の学校なので、教室のフリースペースが広くなっています。そのスペースに子どもたちが集まり、読み聞かせを聞いていました。真剣な眼差しで話を聞く中でも、面白い場面などがあると笑いが起きたり、頷いたりリアクションをしながら話を聞いていて、児童それぞれが絵本の世界に入り込んで話を聞いている様子が印象的でした。
 ボランティアの方々も読むのが大変上手で、聞かせたい部分に感情を付けてゆっくり読むなどお話を「聞かせる工夫」をしていました。読み終わった後に児童から起こる拍手がとても素敵でした。

図書ボランティアの方への取材

 今回は、図書ボランティアの高橋さんと江頭さんが取材に応じてくれました。本当にありがとうございました。
 稲穂小学校でボランティアによる読み聞かせが始まったのは10年ほど前のこと。当時の校長先生が「ぜひ、子どもたちのために有志による読み聞かせ活動を行ってほしい」とPTAや在校生の保護者に声をかけて活動が始まったそうです。
 現在は、月2回、1~3年生と4~6年生に分かれて朝の読み聞かせ活動を行っており、コロナ以前は読み聞かせイベントや本の特設コーナーの設置などの取組もボランティアが行っていたとのことですが、PTAサポート部が主導する図書ボランティアになってからは「働いている方でもボランティア活動に気軽に参加できる」ことを意識し、現在は毎月の読み聞かせ活動に力を入れているそうです。

学校図書館司書と連携した読書推進の取組

 小樽市では9名の「学校図書館司書」が配置されています。西陵中学校(本務校)と稲穂小学校(兼務校)にも学校司書が配置されており、稲穂小学校の本の管理や部屋のレイアウトや特設コーナーの設置などの業務を行っています。図書ボランティアと学校司書が連携を図り「子どもたちが新たな本との出会い方を知る機会を提供したい」とボランティアの代表を務める高橋さんがお話してくれました。

児童と一緒に取り組む読書推進に向けて…

ブックフレンズの皆さん

 取材の最後に図書ボランティアとしての今後の展望を聞きました。「大型絵本を使った読み聞かせや図書委員とコラボしたせイベント」などを実施していきたいと語っていました。さらに、「本の読み聞かせなどを通して、子どもたちに学習や活動に対する自主性や主体性を身につけてほしいので、次年度は子どもたちと一緒に色々な活動を企画してみたい実施していきたい」という思いも語ってくれました。これからのさらなる図書ボランティアの活躍に期待しています。
 

 お忙しい中でも取材を快諾いただいた稲穂小学校の皆さん、そして図書ボランティアの皆さん本当にありがとうございました。

【問い合わせ先】
後志教育局社会教育指導班
TEL:0136-23-1985

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