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最終更新日:2018年6月20日(水)


オーケストラ



 oke

オーケストラ 油彩・キャンバス1933(昭和8)893×1146mm独立美術協会第3回展
1933(昭和8)年、三岸はオーケストラの演奏風景を描いた一連の作品を残している。この作品は現存する2点の油彩画のうちの1点(もう1点は宮城県美術館蔵)。描かれたオーケストラは、近衛秀麿を常任指揮者とする新交響楽団(現在のNHK交響楽団)である。暗い闇からスポットに照らし出されたように大きな楕円が浮かび上がり、タクトを振り上げる指揮者の下、チェロ独奏者をはじめ、団員たちが一丸となって熱演を繰り広げている。目に見えない指揮の軌跡のようなものまで、繊細な線描によって表現されているが、この線描は、厚塗りの白絵具層を金属棒などの尖端でひっかいて下塗りの黒地を出す手法によるものである。あたかもタクトを操るかのように、三岸の筆はいささかの停滞も示さず画面を縦横に動き回っているようにも感じられる。一見即興風だが、制作のための準備素描が多く残されており、指揮者の複数のポーズを描き込んだり、手の動きの軌跡を線で示すなど、演奏の動的な情景を表現するためのシミュレーションが行われていることがうかがえる。また、素描の中には、指揮者を正面からとらえたものや、最後列のコントラバス奏者を後ろから描いたものもみられ、三岸が舞台裏にまで入ってデッサンしていたことがわかる。コントラバス奏者が支えに使用した三角の台(通称ヤマ台)や、簡略ながら描き込まれた天井は、日比谷公会堂の特徴を示すという。ここに描かれた演奏者の配置は、ヨーロピアン・スタイルと称されるもので、手前の左右にヴァイオリン、中ほどやや左にチェロ、その後ろに管楽器、左奥にコントラバスを配す。指揮者の左にはチェロの独奏者の姿がある。この作品の表現に直接結びつくものと断定はできないが、制作時期に近いと思われる1933年1月25日の日比谷公会堂での定期演奏会として、ハイドンのチェロ協奏曲の演奏の記録がある(指揮:近衛秀麿あるいはニコライ・シフェルブラット、チェロ独奏:斎藤秀雄)。
この作品の裏面には、前年の第2回独立展出品作である《悪魔》が描かれている。

画像オーケストラ

Orchestra
While white paint painted over black is half-dried, a conductor swinging up his baton, a cello soloist, and various members playing their instruments, are drawn on it with sharp tools. The color of the background and lively lines combine to represent the climax of the music.  

管弦乐
在黑底上涂上白颜料,在半干的时候用尖锐的工具勾画,描绘了挥舞指挥棒的指挥家、大提琴独奏者以及演奏各种乐器的乐队队员。底色的浓淡和跳动的线条交织,仿佛让人听到了乐曲的高潮部分。 

오케스트라
검은색 위에 흰색물감을 겹쳐 덜 마른 상태에서 날카로운 도구로 세게
긁어내어  지휘봉을 치켜드는 지휘자, 첼로 독주자, 다양한 악기를 연주하는
단원들을 그리고 있다. 지면의 농담이나 약동하는 선과 더불어 악곡의
클라이맥스를 상기시킨다.


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