○ 農山漁村におけるふるさと生活体験

 幕別町立途別小学校は、帯広市のベッドタウンである幕別町札内地区より南に7km離れた農村地帯にあるへき地複式校です。
 途別地域は、明治33年に静岡県出身の依田勉三により開拓され、十勝で初めて大規模な水田開発に成功したところですが、現在は途別小学校にある小さな水田を残すだけとなりました。

 途別小学校は、文部科学省の「豊かな体験活動推進事業」の指定を受け、「農山漁村におけるふるさと生活体験推進校」として豊かな体験活動を実施しています。

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 今回の体験プログラムは、「出会い、ふれあい、学びあい」というテーマで、①大樹町の自然や産業、人との出会いを通して、それらに主体的にかかわろうとする態度を育てる、②それらのかかわりを通して、問題を発見したり、困難に挑戦し、人との協力のもと物事を進めたりする喜びや充実感を体得する、という目的で漁業体験を中心に実施しました。

 体験プログラムは、初日にカヌー、漁家民泊、2日目に遊漁船からの定置網起こし、秋アジ釣り、3日目に航空宇宙公園でペットボトルロケットの製作という流れで実施しました。

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 漁家民泊では、自分で作成した名刺の交換や体験プログラムでがんばりたいことを盛り込んだ自己紹介を行うことにより、緊張がほぐれ、さらに、チャンチャン焼きを一緒に作ることにより意気投合し、家族の一員のように絆を深め、楽しい一時を過ごしました。

 翌日の定置網起こしでは、早朝から漁船に乗り、荒波にもまれながら労働の厳しさや充実感を味わいました。
 秋アジ釣りでは、何時間も竿とにらめっこし続け、釣果として秋アジならぬウグイが2匹釣れ、海水を使ったおいしい(?)ウグイの塩焼きを食べました。

 心配していた保護者からは、子どもの成長に目を細め、安堵する姿が窺えるような声が寄せられました。

 
○ 子どもたちもたいへん楽しかったと言っており、貴重な体験をさせることができた。
○ 親は、モニターとして参加したが、子どもたちがしっかりと考えて行動しているので、今後は親の参加が必要ないことが分かった。
 

 途別小学校の子どもたちは、今回の体験プログラムで学んだことを生かして、どんな困難にも立ち向かい、互いに協力して夢を実現できる人になってほしいと思います。


十勝教育局生涯学習課義務教育指導班指導主事 青木 順一