○ 地域での体験が学習の場、知識や技術の発表の場
北海道倶知安農業高等学校では、羊蹄山を仰ぎ見る広大なキャンパスと充実した施設・設備を最大限に活用するとともに、コース別の選択授業や体験学習を取り入れ、地域に開かれた特色ある教育活動を展開しています。
特に、「農高のおみせ」や、「羊交流」「じゃがいも交流」は、「農」を教材とした地域連携、地域と密着した教育活動として、各方面から注目され、大きな評価を得ています。
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毎回大盛況の「農高のおみせ」 |
今年で8年目を迎えた「農高のおみせ」は、倶知安町のまちの駅
「ぷらっと」を利用し、6月11日から12月10日までの半年間、毎週木曜日16:00~17:00に開店しています。
定期的に「農高のおみせ」で販売するためには、いつ・何を・どれくらい生産し、どのように貯蔵・包装し、どのようにPRして販売すればよいかを考え、実践することが必要です。
また、お客さんに対する説明や接客マナー等、学ぶことが多くあります。
生徒たちは「農産物を生産する知識・技術の他に、生産物をどのように販売するか」を常に意識しながら取り組んでいます。
なお、本校で生産した農畜産物、知識と技術を加えた加工品(ソーセージや味噌など)、地域の方々の協力のもと生徒が研究開発した「ぽてぷりん」等は、いつも行列のできる人気商品ですぐに完売となります。
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「じゃがいも交流」(収穫の様子) |
「羊交流」「じゃがいも交流」は、地元の幼稚園、小学校との交流学習です。
交流学習は、地域の農業高校ならではの取組活動であり、生徒にとっても貴重な学習の場になっています。
幼稚園との「羊交流」は、春に園児を学校に招き、生徒の指導のもとで羊の毛刈りを体験します。園児にとっては、生き物の体温に接し、生命を感じる瞬間です。そして、秋にはその毛を使って園児と一緒に人形を作ります。
小学校との「じゃがいも交流」は、5年生の児童を対象に、本校の生徒が指導し、じゃがいもの植え付け、管理、収穫、調理など、4回にわたった体験を行います。
生徒たちは、園児や児童の先生になって、日頃学習していることを教えるとともに、「小学生たちが自分のジャガイモに愛着を持ってくれるよう1うねごとに名札を付ける」など、工夫しながら取り組んでいます。
これらの活動を通して、生徒は、自分たちの作ったものに最後まで責任を持つこと、人に対して優しく接すること、身に付けた知識や技術を自分のものとして整理し、知恵として人に伝える方法を学んでいます。
農業は、地域に生き、地域にはぐくまれ、稔りとなります。人間としてしっかり大地に根を張って地道に・謙虚に努力することの大切さを、本校の生徒は地域との触れ合いを通して身に付けようとしています。
後志教育局生涯学習課高等学校教育指導班指導主事 佐藤 裕之