○ 標津町「通学合宿」について
海・山・川・大平原がおりなす感動の大地、標津町では、平成16年度から「通学合宿」を実施しています。8年目となる本年度は、道教委の「望ましい生活習慣定着推進事業“通学合宿”モデル事業」とタイアップして、6月と8月の2回、標津町生涯学習センター「あすぱる」を主会場に行われました。
この「通学合宿」は、子どもたちが親元を離れ、寝食を共にすることにより、お互いの立場や役割を理解し協力し合い、望ましい生活習慣を身に付けることや、地域の教育力を活用し地域で子どもを育てる機運を高めることをねらいとしています。
本年度は、町内の小学校3年生から5年生の児童27名が参加しました。
○ 平成23年6月19日(日)~25日(土) 7日間
北海道教育大学釧路校の学生ボランティアが各班に配属され、総勢35名が、「感謝・自立・ねばり強さ」を合言葉に、「思いやり、時間を守る、元気なあいさつ」を共通のめあてとして、第1回の通学合宿が始まりました。
1日目は、開会式後、町内の「ポー川史跡自然公園」で、ふるさと 標津の自然や地域の行事に触れ、共同生活がスタートしました。
2日目以降は、昼間は学校へ行き、放課後は、炊事洗濯、掃除、勉強・・・、慣れない作業に苦労しながらも、それぞれの分担に基づいて、協力して共同生活を送りました。子どもたちの表情が、日に日にたくましくなり、成長していく様子が窺えました。
最終日は、地域のお年寄りの方々の協力を得て、昔の遊びを一緒に体験し、交流を深め、昔の人たちの知恵や工夫を学びました。また、保護者を対象に子育てについての研修会を行い、家庭と学校、地域が一体となって子どもを育てることの大切さを学びました。
○ 平成23年8月27日(土)~28日(日) 2日間
8月の第2回の通学合宿は、体験活動をメインとし開催しました。6月に引き続き、同じ子どもたちが参加したので、あちらこちらで「久しぶり」「元気だった?」などの声が聞かれました。
開会式後、6月に訪れたポー川史跡自然公園内にある「国指定天然記念物標津湿原」や「国指定史跡伊茶仁(イチヤニ)カリカリウス遺跡」を探索し、目を輝かせてふるさとの自然と歴史を体感しました。
次は、「勾玉(まがたま)づくり」体験です。同じ公園内にある「旧伊茶仁教育所」の昔の風情ただよう教室で、子どもたちは、熱心に石を削り上げ、個性溢れる勾玉をつくっていました。
その後は、思い思いの勾玉を首にかけ、夕食づくりのための「薪割り体験」と舞切り式による「火おこし体験」を行い、飯ごうで炊いたご飯で、カレーライスをおいしくいただきました。普段は、好き嫌いがあってあまり食べない子も、この時ばかりはニコニコとおかわりしていました。
2日間という短い時間でしたが、それぞれの家に戻るときには、もう少し通学合宿の生活を続けていたい表情で、名残惜しそうに会場を離れていく姿が印象的でした。
参加した子どもたちからは、「いつもと違って、自分でしなければならないことが多く大変だったけど、自分でできることが増えてよかった」「今まで甘えることがあったけど、これからは自分から進んでやってみたい」「家の人の大変さがわかった」などの声が寄せられました。たくましく自信をもって生活する子どもへと成長してくれることを願っています。
根室教育局教育支援課義務教育指導班指導主事 三浦 浩平