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ホーム > 教育庁 > 北海道立近代美術館 >  【近美コレクション】R1友田コレクション他


最終更新日:2019年10月31日(木)

【近美コレクション】
友田コレクション 西洋版画の名品
Modern Western Prints from Tomoda Collection

  「友田コレクション」とは、詩人で児童文学者の友田多喜雄氏が北海道の人々に優れた美術作品の鑑賞機会を提供したいとの思いで、長年にわたり私財を投じて収集してきた近現代の名作版画コレクションです。その数は2,000点をゆうに超え、ピカソやシャガール、ミロといった巨匠たちの作品を多く含む、質量ともに個人コレクションとしては第一級の内容です。
 昨年度末、当館は友田氏よりこの膨大なコレクションの寄贈を受けました。本展はそれらを初めて公開するもので、同氏がとりわけ力を注いで収集してきた西洋近代版画の名品約450点を選りすぐってご紹介します。
 マルク・シャガールが自作の詩を添えた多色刷り木版画〈ポエム〉をはじめ、中世のトランプやタロットカードの図柄を研究して制作したアンドレ・ドランの〈パンタグリュエル挿画集〉、パブロ・ピカソの新古典主義時代を代表する銅版画〈メタモルフォーズ〉、ベン・シャーンの晩年の代表作〈リルケ「マルテの手記」より:一行の詩のためには…〉等々、作品はいずれもその独創的な表現から西洋近代版画史上に残る名作ばかりです。とりわけ、ジョルジュ・ルオーの作品は〈ミセレーレ〉全58点のほか、〈ユビュおやじの再生〉全22点、〈「悪の華」のために版刷された14図〉全14点など代表作がずらりと並び、見どころのひとつといえるでしょう。
 この機会に名作版画の多彩な表現に触れながら、美術鑑賞をお楽しみください。

*作品は前期(11月19日~’20年1月19日)、後期(1月21日~3月15日)に分けて展示します。


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オディロン・ルドン
《「聖アントワーヌの誘惑 第3集再版」より
 I 聖アントワーヌ:主よ!助けたまえ!》
1896年、刊行:1938年 


d

アンドレ・ドラン
《「パンタグリュエル物語」より ヴィドゥグレン》
1941~43年、刊行:1943年


b

ウィリアム・ブレイク
《「詩・墓」第2プレート: 墓に下るキリスト》
1808年、刊行:1808年

休館日 月曜日(1月13日、2月24日をのぞく)、年末年始(12月29日~1月3日)、1月14日(火)、2月25日(火)
開館時間 9:30~17:00(入場は16:30まで)
会場 展示室A
主催 北海道立近代美術館
後援 札幌市、札幌市教育委員会

同時開催


【近美コレクション】
追悼 松樹路人展

ROJIN MATSUKI Exhibition

 松樹路人(1927–2017)は、北海道羽幌町出身の戦後日本洋画壇を代表する画家の一人です。父の転勤により道内で少年時代を過ごし、高校生の時、一家で上京し、画家を志します。東京美術学校(現・東京藝術大学)卒業後、1960年には独立美術協会会員に推挙され、同協会を中心に作品を発表。また、1970–97年まで武蔵野美術大学で教鞭を執り、後進の指導にも当たりました。
 1950年代から60年代にかけて、構成的な造形表現や、社会的なテーマを描いた作品を残しますが、70年代にはそれまでの画風とは決別した白を基調とする静物画や肖像画を制作し、静謐で抒情性に富んだ作風を確立します。80年代以降は身近なモチーフである家族、美術学校、アトリエ、都市空間、北海道の風景を主題とする作品に取り組みました。2000年代からは、イメージの対象がより作家の心の中に向けられるようになり、作家の心象風景とも言える作品群が生み出されていきます。
 本展では、松樹路人が見つめ続けた内奥の世界をその初期から晩年にいたる絵画や素描17点によりご紹介します。

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松樹路人《M氏の日曜日》1979年

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松樹路人《わたくし像「窓」》1993年

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松樹路人《描き続ける》2010年



【近美コレクション】
瀧川嘉子展

YOSHIKO TAKIKAWA Exhibition

 瀧川嘉子(1937-)は、現代日本を代表するガラス彫刻家です。10歳の時から画家の村井正誠に長く師事し、油彩をはじめ、さまざまな素材による立体造形の基礎を身につけました。慶應義塾大学美学美術史学科に在学中、モダンアート協会などに出品。その後、ニューヨーク大学大学院で美術史を修め、帰国後は絵画の個展活動を展開します。
 1970年頃から板ガラスの持つ可能性に注目し、やがて板ガラスを面ではなく立体としてとらえる新たな取り組みを開始。試行錯誤の末、1981年には、板ガラスによる立体造形の個展「光と迷宮」展を開催しました。 以後20年以上にわたり、工業用板ガラスを積層して構築するという、世界的にもほとんど類例のない独自の制作手法を通して、ガラス彫刻の新境地を切り拓いてきました。
 屈折光や反射光、透過光など光によって生じる無限の変容、また「実体と虚像」「存在と無」といった、相反する性質を併せ持つガラスの両義性を追究したその作品は国際的にも高く評価されています。
 本展では、初期から2000年代にいたる彫刻18点に素描・版画を加え、瀧川嘉子の造形世界をご紹介します。

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瀧川嘉子《光と迷宮 No. 2》1979年

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瀧川嘉子《ゼロ夢幻》2002年

kyoh

瀧川嘉子《境KYOH No. 46》1990年



この1点を見てほしい。
Enjoy One Special Piece

5,000点を超える当館のコレクションから学芸員が1点を選び、多角的な研究を通して、作品の奥深い魅力をご紹介します。

dom

11月19日(火)~2020年1月16日(木) ドーム《鹿文花器》1925~30年頃

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2020年1月17日(金)~3月15日(日) 小柴外一《龍香炉》1963年頃


観覧料

一般510(420)円、高大生250(170)円

※( )内は10名以上の団体料金。
※65歳以上、中学生以下、身体障害者手帳や療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方および
    その介護者(1名)などは無料。
※特別展「アイヌの美しき手仕事」(11/19~1/13)との共通券は、一般1,300円、高大生650円(当日券のみ)。
※近美コレクションと三岸好太郎美術館(特別展「三岸好太郎と幻想イメージ」展他(9/1~12/1)を除く)を両方観覧する場合
  一般 830(670)円、高大生 410(270)円

関連事業

2019年度近美コレクション第III期 学芸員によるミュージアム・トーク

近美コレクション展示室内において、学芸員が作品について詳しくお話します。

 「友田コレクション 西洋版画の名品」展 
  日 時:12月1日(日)、2月9日(日) 各日14:00~(30分程度)
  講 師:村山史歩(当館主任学芸員)
  会 場:展示室A・1F

 「追悼 松樹路人展」
  日 時:12月8日(日)、2月11日(火・祝) 各日14:00~(30分程度)
  講 師:田村允英(当館学芸員)
  会 場:展示室A・1F

 「瀧川嘉子展」
  日 時:11月23日(土・祝)、2月16日(日) 14:00~(30分程度)
  講 師:苫名真(当館学芸部長)
  会 場:展示室A・2F

 この1点 ドーム
  日 時:11月24日(日)、12月22日(日) 各日14:00~(30分程度)
  講 師:松山聖央(当館学芸員)
  会 場:展示室A・2F

 この1点 小柴外一
  日 時:2月2日(日)、2月24日(月・祝) 14:00~(30分程度)
  講 師:苫名真(当館学芸部長)
  会 場:展示室A・2F

   すべて聴講無料(要観覧券)

子ども鑑賞ツアー

対話を楽しみながら展示室を巡ります。


  日 時:会期中の毎月第2土曜日(12/14, 1/11, 2/8, 3/14)各日11:00~11:30
  対象:小学生以上




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北海道立近代美術館
HOKKAIDO MUSEUM OF MODERN ART
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